これは、20代半ばに働いた会社の退職時に、母世代の先輩から頂いたメッセージです。
「いつも笑顔でありがとう」
当時は、なんでこんなことに御礼を言われるんだろう?仕事も精一杯頑張っていた自負もあり、頑張ったことを褒めてほしかったなぁと思っていました。
やがて、年齢と経験を重ね、少しずつ、あの言葉の意味を理解するようになります。
先日のレッスンでもこんなことがありました。
3名様限定レッスンの当日に、2名様より体調不良のご連絡があったのです。
おふたりとも「風邪やウイルス起因ではないので、参加させてください」とおいでになりました。
「お辛いだろうに、大丈夫かな・・・」と心配しておりましたが、全て杞憂に過ぎました。
もちろん、お二人ともお辛かったと思いますが、終始、笑顔と笑い声の絶えない時間となりました。そこには、全員の心地良い気遣いがあり、気持ちの良い時間が流れました。
全員がエレガントマナーレッスン修了生だったこともあり、笑顔を絶やさない努力をしてくださったのだと思いますが、皆様が決して最初からそうだったわけではありませんでした。
座学のレッスンや食事の実践レッスンを通して、初対面の方との時間を過ごす練習を重ね、緊張して笑顔になれる余裕のない時間も頑張って乗り越えてきたからこそ、口角を上げることを日常化出来るようになられていたのです。
皆様の努力の結果が、あの和やかな時間を作ってくださったことに感動の気持ちになりました。
仕事を頑張るのは社会人として当たり前のこと
レッスンに参加することは料金を払えば出来ること
そのうえで、笑顔でいるのは周囲の方への思いやりです。
もちろん無理をし過ぎない範囲であることは重要ですが、
少し辛い時でも頑張って笑顔でいてくれるって、周囲にとって、とても有難いことなんですよね。
「いつも笑顔でありがとう」
今度は私から、皆さまへお伝えしたい気持ちです。