昔からの両親の教えで、いつも心に留め置く言葉がいくつかあります。
「一見ただの作業に思えることでも真剣に取り組むことで、その中に本当の仕事が見えてくる、『仕事の中に仕事がある』んだよ」
こちらも言われ続けてきた一つです。
以前に利用した京丹後ツアーバスのドライバーさんがまさに体現していらして、楽しい旅行の想い出とともに、素敵な学びを頂きました。
研修旅行の大型バスでは、2日間に渡り、素敵なベテランドライバーさんが担当くださいました。
「弁当を忘れても傘忘れるな」と言われる丹後地方のお天気は雨が降りつふりみつ、晴れていたかと思えば、みぞれが降るほど目まぐるしい変化の連続でした。
ベテランドライバーさんは、私たちが乗り降りする度に窓をピカピカに磨いて、終始笑顔で「いってらっしゃいませ」「お帰りなさいませ」と一人ひとりに声かけをしてくださいました。
最後に添乗員さんを介してお聞きしたのは、
「“生涯に一度かもしれない出会い(旅)をより良い想い出にしてほしい”。いつもこの思いで乗務し、少しでも綺麗な景色を観てもらえたらと窓を磨かれている。」とのことでした。
バスに居た全員が頷き感動したのは言うまでもありません。
どんなに小さなことやただの繰り返しに思えることも、心を込めて向き合うことで、人を感動させる素晴らしい仕事に変わるのだと改めて感じた出来事でした。