アメブロの振り返り記事機能で、5年前同日の懐かしい記事が挙がってきました。
当時、ハンディキャップをお持ちの方より、テーブルマナーのお悩みをお教え頂くことがありました。
片側が義手のため、ナイフとフォークの両手持ちが出来ないにもかかわらず、会食で訪れた高級レストランでは食材を小さくカットしての提供を拒否され、お料理を眺めていることしか出来なかったそうです。
そのお話をお聞きして、とても胸が痛みました。
同時に、何か出来る方法がないかと、模索する日々が始まりました。
それから暫く過ぎたある日のこと、テーブルマナーレッスンの研究を兼ねて、ひとりでフレンチを訪れました。
ずっと考えていた、片手だけで食事をする方法を自宅の外で初めて実践してみました。
それは、単なる食事の仕方だけでなく、周囲からの視線は?どのように見られるのだろう?そんなことも考えながら食事を進めました。
結果として、ステーキも写真のキレイに1口サイズにカットして頂くことが出来ました。
ナイフやフォークの特性を確りと理解し、使い方に慣れる必要はありますが、少しずつ光が見えてきたのです。
その後も実践を重ね、お教え出来ると自信がついた後に、お悩みをお教えくださった方にテーブルマナーレッスンを受講いただきました。
結果は大成功でした。
「こんな日が来るなんて」と、二人で涙をしながら喜んだこと、お役に立てた幸せな気持ちは今も忘れることが出来ません。
マナーレッスンでは、エチケットやマナーという範囲を超えた多種多様な本当に様々なお悩みをお教え頂きます。
もちろん、出来ることもあれば、出来ないこともあります。
けれど、可能な限りは、微力であっても、ご一緒に考えて、挑戦して、最善の答えを探してゆきたいと思っています。
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